車の上手な使い方*村田敦志

maple55

2007年07月21日 19:47



先日修理して以来絶好調の我が愛車。この季節、窓を全開にして風を感じながらドライブするのが僕の至福の時だ。BGMは、サザンやチューブもいいけれど、僕にはエンジン音だけで十分だ。独特の重低音が僕を一番ご機嫌にさせてくれる。

そんな僕の趣味はまったくもって環境に悪い。

ついこの間まで、本気でエコカーにでも車を買い替えようか悩んでいたが、
それではダメなんだ。環境に対しては良いかもしれないが、精神衛生的には非常に悪い。この車でなければダメなのだ。

まったくもってエゴである。

これは煙草やお酒と同じようなもので、ある種の中毒だろう。

「この車に乗れねぇなら死んだ方が増しだ!」

とまではいかないけれど、
それを断つことでその人が不幸せになってしまってはなんの意味もない。

<バランスのとれた共存>が大事なんだ。

なんて都合の良い解釈をして日々自分を納得させていたら、
先日興味深い番組をやっていた。

「ドイツ・フライブルグ市」

ドイツは「環境先進国」と聞いたことがあったけど、この都市は中でも進んだ環境都市。
街中は車の乗り入れが禁止だったり、車を持ちたくないという人達でも快適に住める地区があったり、車に関わること以外でも様々な取り組みをしているそうだ。

ドイツは世界でも有数の自動車大国。注目すべきところは自動車の上手な使い方だ。フライブルグ市は、路面電車や自転車専用道路が整備されているらしく、自動車を使わなくても不便がないようになっている。不便はないのは日本の都会も同じかもしれないが、さらに進んでいるのは、バスや電車を自由に使える定期券が安く手に入り、またそれは家族みんなで使い回せるようだ。路面電車の郊外の駅には専用駐車場がきちんと整備されていて、しかも無料!自動車を頭から禁止するんではなくて、車は郊外やレジャー用とし、都市の生活においてはそれに変わるサービスをきちんと提供しているところが素晴らしいと思う。採算はとれていないそうだが、それは税金で補填しているそうだ。

車の上手な使い方。
まずはそこから見直さなければ・・・。

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